
モンマルトルの名称は、「メルキュール〔マーキュリー〕の神殿の丘」から来た説もありますが、8世紀頃に生まれた聖者伝説によると、「マルチール〔殉教者〕の丘」がその語源ということになります。狭く急な階段を登ると目の前にパリの街並が開けます、高くそびえる純白のシルエットは、パリの風景に欠かすことできません。

1870年、晋仏戦争の敗北後、カトリック教徒たちは、教会ならびにフランスの未来に対する信頼のしるしとして、サクレクール〔キリストの聖心〕に奉げる教会堂をモンマルトルの丘の上に建てることを発願しました。1873年、国民議会は公共建造物として建立することを議決。設計に当たったアバディーはローマ・ビザンチン様式の新しい教会を設計したと言われています。モンマルトルの丘には昔からたくさんの巡礼者が訪れている事で有名です。聖イグナチオや聖フランシスコ・ザビエルの仲間がイエズス会の誓願を立てたのもこのモンマルトルの丘です。